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2006年5月13日 (土)

夢と創作(2)

Magritte_b前の記事にakirahiranoさんからコメントをいただいたが、その中に「覚醒夢」とあったので、いくつかのサイトを覗いてみた。
自分と同じような体験をしている人がいることを改めて認識した。中には「霊」的なものとの関わりについて書かれたものもあったが、私はその方面にはあまり興味はない。私の関心は夢そのものにあり、夢そのものを楽しんでいるのである。だから別に覚醒夢でなくてもかまわない。不条理で超現実的なビジョンに心惹かれるのである。
漫画家つげ義春氏の作品に「ねじ式」という異色作がある。発表当時大変話題になり、文学にも影響を与えたといわれるが、この作品が実は夢から生まれたのである。
少年が海水浴にきて「メメクラゲ」に刺され、腕の静脈を切断される。出血しないように血管を手で押さえながら医者をさがしてさまよう、というストーリーである。高校生の頃に読んだが、そのときのショックはいまだに忘れられない。全編が死のイメージに満たされていて、当時「死」に取り憑かれていた私には、とんでもなくリアルに迫るものがあったのだろう。同時に、脈絡のない展開、登場人物達の不可解な会話や行動などには、夢の世界を思わせるものがあった。後日、この作品が自分の見た夢を描いたものであることを作者自身が述べているのを読んで、なるほどと思った。これは見事な夢の形象化である。
荒唐無稽な夢を描くことなど無意味だと考える人もいるかもしれない。しかし、「ねじ式」のような傑作には、多くの示唆が含まれていると私は信じている。(右上の画像は小生作の銅版画「マグリット」)

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「文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
ねじ式。夢からできたのですか。
知りませんでした〜。

昔、シュールレアリズムの人たちが
夢を題材にするべく、
キャンバスの前でフォーク等を持って眠り、
手からそれが落ちると目が覚めるようにして、
夢と現実の間をいったりきたりしながら描いたと
聞いた事があり、自分もやってみたことがありましたが
熟睡してしまいました(笑)

投稿: akirahirano | 2006年5月14日 (日) 20時27分

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